ユーディベイラの片隅

自身のTweetや活動、お迎えした作品の感想まとめ

【フリゲ感想】TEADプレイ感想

こんにちは、むつです。

フォロワーさんの倉下さん(サークル:crAsm)が制作された恋愛ADV「TEAD」のプレイ感想です!

(!)若干のネタバレ有り注意!

 TEADダウンロードページ(ふりーむ!)

https://www.freem.ne.jp/win/game/13145

 

私自身コンシューマーはもちろん、フリーゲームのADVも好きですのでとても楽しくプレイさせていただきました!

 

【システム】

 攻略について躓いてもゲーム内に簡単なヒントがあったので助かりました。その他にセーブ、ロード、スキップ、オートなどのADV基本システムがユーザーの痒いところに手が届くような設計になっており非常に快適にプレイすることが出来ました!

 

 【ルート】

 ルートは全部で4つ。バッドエンド無し。個別+ノーマルエンド。初期ロックがかかっているキャラがいるとのことだったので、サンテリオンさんがそうであろうと考え、アルス君→エゼノスさん→サンテリオンさん の順でプレイすることを決めました。

 

【共通のお話感想】

 閉鎖された島国に、敵の船舶がやってきた。島国に住む軍人である主人公は、仲間たちと共に前線で戦い防衛ラインを守り抜く為の数日間のお話。

 舞台背景もプロローグでしっかりと描かれるため、主人公たちの立場も理解しやすく、恋愛ADVではありますが敵の掃討をしている軍人のお話なので糖度は低め。ですがそれがこの作品の最も魅力的なところです。主人公たちはそれぞれの立場で生きて、なにかに関心を持ち、行動していく。不自然さがなく、人の心の揺れ動きや演出が丁寧で最後まで楽しめた作品です!

 

【アルス君ルート】最初に迎えたEND

 主人公のディルさんと幼馴染のアルス君のある意味王道CPルート。ディルさんが非常にイケメンな女性なのと身長も少しディルさんの方が高いのも相まって、アルス君が弟みたいで可愛いなぁと思いながらプレイしていました。作中でかなりしんどい立場のアルス君が苦しさを吐露出来、それを受け止めることが出来るのはディルさんだけ。その深い親愛が垣間見える、そんなルートでした。なんとなくですが、このルートのディルさんはきっと一番素でいられて一番安定出来るのではないだろうかと思いました!

 

【ノーマルルート】2番目に迎えたEND

 アルス君ルートクリア後に始めたらストレートでたどり着きました。誰のルートにも入らなかった場合にたどり着く、唯一の個別外ルートです。全部のルートをやった後にもう一度行くと、色々と思うところが出来るので実はとても好きなルート。このルートでも一番しんどいのはアルス君。ディルさんが支えなかった場合、と考えるととても心に響きます。

 

【エゼノスさんルート】3番目に迎えたEND

 初めてヒントページを見て攻略したキャラクター。君は! どうしたら! 攻略できるの! と思いながらヒントページを開いてサンテリオンさんの言葉に絶句。その言葉の真意(直球)を本人に聞かねばという気持ちで攻略に挑みました。

 本作、主人公ディルさんがお相手を攻略するというより、ディルさんをお相手が攻略するお話、という方が正しいような気がします。それくらい彼女は魅力的でイケメンなのですが、エゼノスさんルートはときめきがしんどかったです。エゼノスさんの立場から見て。エゼノスさんはキャラクター的には仏頂面で落ち着きがあり、仕事も完璧にこなし、かつ厳しい真面目な年上キャラクターなのですが、その彼の乙女な瞬間を見られる。ディルさんにしか見せないだろうその不器用さがとても良かったです。最推しです。ただこのエゼノスさんルート後にサンテリオンさんルートに行くと「あああああああああエゼノスさんんんn!」と叫びたくなる瞬間があるのでそれはそれで楽しかったです!

 

【サンテリオンさんルート】最後に迎えたEND

 多分きっと隠しルート。医務もやって軍師もやって、更に国王候補でもある、作中で最も特殊な立場のお方。軍師という立場で主人公と出会う、かつお互いほぼ初対面という状況のため、他ルートでは本心が見えにくい彼ではありますが、このルートで彼の見えなかった本質や性格が明らかになっていきます。サンテリオンさん、魔性といいますか、非常に魅力的です。女性のような線の細い容姿ですが、思考はもしかしたらディルさんと似ているかもしれないと思いました。サンテリオンさんの方が好奇心があり、ディルさんの方が優しさがあるような気がしますが、思考の方向性というか、そういった根っこの部分が似ていそうだなと感じました。アルス君やエゼノスさんでは感じなかった部分です。あと年上らしく、大人の力をしっかり分かっており、使えるものは使う、考えるが迷わないその強さは間違いなくサンテリオンさんの魅力だなと思います。

 このルートでディルさんのお姫様抱っこが見れます! する方です! 殿方をひょいと持ち上げるディルさんはイケメンです(結論)。

 

【総評】

 プレイ時間は1ルート1時間程度、気軽に出来てシナリオやスチル表示の演出もよく、快適にプレイできました!

 キャラクターの魅力が徐々にわかっていくのが心地よく、男女の惹かれていく過程と感情を丁寧に描かれた作品だと思いました!

 番外編に過去編や後日談があるとのことなので、そちらもまたプレイさせていただきたいと思います!

 素敵な作品をありがとうございました!